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トリミング

エル・グレコ≪受胎告知≫が好き。


岡山県民ならきっと、親しみがある方が多いこの名作、エル・グレコ≪受胎告知≫。
大原美術館を代表する作品の1つとして所蔵されています。
子供のころから知っていましたが、うさぎやで仕事をするようになって、特にこの数年間は
大原美術館所蔵名画をモチーフにしたうさぎやオリジナル文具を開発する機会をいただいてから、
もう何度も大原美術館に通って、そのたびにこの絵画を鑑賞しています。

この作品、私の感覚だと「見る」というより「浴びる」という感じなんです。
大原美術館の中でも2階の展示室に特別感があるような展示がされていて、
作品の前のベンチに座って、受胎告知から放たれるオーラを感じてその空間で私も一体になる、っていう感覚です。

なんだかかっこつけているようですが、本当にそうなんです。
きっと同じ感覚の方がいるのじゃないかなーと。

そんなエル・グレコ≪受胎告知≫は児島虎次郎さんが強い思いをもって大原孫三郎さんを説得し購入して、
日本に持ち帰ってから約100年が経過するようです。
100年もの間、岡山倉敷の地に親しまれてきた作品なのですねー。
スペインの巨匠エル・グレコの作品は実は日本に2作品しかないのです。
もう1点は国立西洋美術館に。
この貴重性ももっと多くの方に知ってほしいなーなんて思います。

そしてこの受胎告知、66年ぶりの修復作業を経て、2025年12月21日まではプレ再展示をされています!
この修復作業はスペインのブラド美術館から専門の修復家を招致し行われました。
色彩がより鮮やかになり、エル・グレコではない人が後に加筆したであろうところは削られて、本来の作品の姿によみがえっています。
詳しくは大原美術館さんのサイトにて・・・ほんとに興味深いです!
大原美術館_受胎告知修復記事
12月21日以降はいったん大阪の中之島香雪美術館に出張し公開されます。
そして2026年4月には改めて​大原美術館で正式な再展示が行われる予定です。
大原美術館さんによるとさらに広く鑑賞者が楽しめるような展示の形を検討中ということです。
楽しみ!!


受胎告知キャップレス

そして!うさぎやが2025年11月に発売した≪受胎告知≫モチーフのキャップレス万年筆です!
大原美術館所蔵名画をモチーフにしたキャップレス万年筆は第3弾です。
本当は最初から、受胎告知をモチーフにすることは候補に挙がっていました。
今回、満を持して、なのです。
1年以上前から開発を始めて、とにかくこの作品の色彩の大胆さを表現したいと。
M店長と一緒になんども色味の検討を重ねました。
結果、本当に自慢の仕上がりになりました。
このような鮮やかで大胆で美しいマーブル塗装は日本中、いや世界中で他にないと自負してます。笑
パイロットコーポレーションさんにも感謝です!
お値段は45,500円というかわいくない、もとい、名作にふさわしいものになっています。
数量は限られますが、うさぎや店頭にあるうちにぜひ一人でも多くの方に見ていただきたいです。
万年筆の化粧箱スリーブは大原美術館さんの許可を得て受胎告知をそのまま印刷しているので、
コレクションとしても満足いくものになっていると思います♪

というわけで、エル・グレコ≪受胎告知≫、修復されて今が旬!ですから
まだ見られていない方はぜひに、大原美術館へ。

K.I.


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