スイカ
隣のご主人から、いつも季節ごとの野菜をいただいていました。
秋になると、お米までいただきました。
今の家に引っ越してきて8年。これまでずっと、何かと気にかけてくださり、本当によくしていただきました。
そのご主人が、先週、急逝されました。77歳でした。
つい先日まで、畑や田んぼの世話をされている姿をよく見ていました。
いつものように元気に作業をされていたので、突然の知らせが今でも信じられません。
もしかすると、亡くなったご本人が一番驚いているのかもしれません。
今日、一週間が経ったこともあり、ご挨拶に伺いました。
奥さんと、これまでのことをいろいろ話しました。いただいた野菜のことや、畑や田んぼのこと、何気ない日々の出来事……。
思い出話をしているうちに、涙が止まらなくなりました。
帰ってから、最後にいただいたスイカを食べました。甘くて、とても美味しいスイカでした。
いつもなら「美味しいな」と何気なく食べるスイカですが、今日は一口一口に、これまでの8年間の思い出が重なりました。
このスイカをいただいたときには、まさか最後になるとは思いもしませんでした。
これから毎年、夏が来てスイカを食べるたびに、きっとご主人のことを思い出すのでしょう。
今、元気でいることは当たり前のように感じてしまいます。でも、今の健康が明日も続くとは限りません。
今回の突然の別れは、そんな当たり前だと思っていたことを、改めて気づかせてくれる出来事でした。
今日食べたスイカの甘さとともに、隣のご主人への感謝を忘れずにいたいと思います。
S.S




















